2014年7月17日木曜日

効くコンテンツをつくる『コンテンツのハニカム構造』という考え方








これまで様々な業種の企業様とコンテンツの企画や制作に携わってきましたが、その経験の中で必ず押さえる要素や考え方が幾つかあります。

その中でも重要なポイントを4つに絞ってご紹介いたします。






1. 5W1H1L(コンテンツのハニカム構造)で考える







 コンテンツの企画を行う際には、『コンテンツのハニカム構造』という考え方をベースに企画をしています。これはそのコンテンツが『誰の役に立つのか』という点に着眼している構造です。

この5W1H1Lを用いたコンテンツのハニカム構造は、以下の手順で構成します。






【基礎】
 1. 誰が[Who]
 2. リテラシーおよび知識[Lteracy]
 3. なぜ[Why]

【接触】
 4. 何を(どのような情報を)[What]
 5. いつ[When]
 6. どこで(チャネル/デバイス)[Where]
 7. どうする(どのような態度変容をするのか)[How]


 尚、これは、勝手に私がコンテンツのハニカム構造と言っているだけなので、ふつうに使ってもキョトン顔されます。




2. ターゲットは動的である







 ターゲットの状態は常に可変です。データが可視化しやすいWEBデータだけを見ていると、ついつい対象が人ではなくデータになってしまい、静的な事実だけで分析や判断をしがちですが、かならず人は動的である事実を忘れてはいけません。この動的である前提に立たなければ、コンテンツのパフォーマンスは発揮されませんし、そもそも、間違った前提に立ったコンテンツになってしまう可能性もあります。まずは、コンテンツが正しいタイミングで正しいターゲットに届けられるように、カスタマージャーニーMAPなどの手法も用いて時系列の態度変容と必要となるコンテンツの定義を行うと良いでしょう。



3. SEO的手法論でコンテンツを考えない






 SEOを意識したコンテンツ・マーケティングのライティング方法などが語られていたりと、何かとSEOという切り口でコンテンツ・マーケティングが語られがちですが、これは現段階ではミスリードになると考えます。まずは、ターゲットを5W1H1LをカスタマージャーニーMAPにプロットし、ターゲットの検討プロセス毎に必要なコンテンツやチャネルなどの定義を行い、そのコンテンツの中身を企画できた後の手法論です。多くの企業で5W1H1LやカスタマージャーニーMAPなどの『前提整理および定義』ができていない状態であることを目の当たりにしている者としては、SEOを切り口に語られるのは時期尚早だと思います。

 ただし、上記の説明でもお分かりになるように、まったくの誤解ではないので、正しいタイミングで正しい手法を用いるようにしましょう。




4. 対象と状態が判断できる構造設計を心がける

 これは特に企業によってケース・バイ・ケースの要素が大きいのですが、例えばBtoCもBtoBも事業展開している企業であれば、対象が個人なのか法人なのか。多品目ソリューションがある場合は、来訪者はどの製品カテゴリに興味があるのか。検討度合いはどこまで進んでいるのか等、これらをより明示的な情報として取得できるサイト構造を意識する必要があり、さらに、リード・マネジメント・ツールを用いて管理することで、ターゲット個人をトレースして適切なタイミングに適切なコンテンツを提供することが実行しやすくなります。※以下の画像(冒頭の画像)のような考えが実行しやすくなります。





 実際の構造設計例などは、別途、ブログ記事もしくはどこかしらに寄稿したいと思いますので、改めてお知らせできればと思います。




最後に


 最近の私の動きとして、あるWEBマーケティング企業で、企業がコンテンツ・マーケティングを実行するためのサービスモデルの開発をプロデュースしており、そろそろリリース準備が整ってきました。これまでの経験も活かし、戦略を実行するために必要な工程をワンストップで提供できるモデルとなっています。

 より多くの企業が、コンテンツ・マーケティングを有機的に活用できるよう、土壌を耕してまいりたいと思います。

 とはいえ、色々な方のご協力を頂いておりますし、これからももっと多くの方のご協力が必要です。これからも私自身の知見を用いて、様々な方々とコラボしていきたいと思います。



引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。