コンテンツ・マーケティングとは?
立ち位置によって理解が異なる傾向にあるコンテンツ・マーケティングという用語について、わかりやすく整理してみました。(本当か?)
主に見聞きする疑問点としては
・バズマーケティングなのか?
・SEOなのか?
といった内容がよくあるように思いますが、それだけでは足りません。
ここでは、「集客」目的なのか、「関係性の構築」目的なのか、といった軸をベースにコンテンツ・マーケティングの理解を深めたいと思います。
【今回の記事がスライドで読めます】
http://www.slideshare.net/HiroIshimura/ss-39426544
コンテンツ・マーケティングはバズ狙い?それともSEO?
一般的な解釈として・・・
『エンタメコンテンツ(バズ狙い)』
『キーワードベースのコンテンツ』
という認識がされているケースが多いように思います。
そこで、「アドテック東京2014」に出展していた企業で、ブース前で「うち、コンテンツマーケティングやってますよ!」と大声で叫んでいた男性に質問をしてみました。
-----[以下、その内容]--------------------
俺氏「説明してもらってもいいですか?」
某社「うちは集客できるコンテンツを事前調査します。」
俺氏「なにを調査するんですか?」
某社「キーワードボリュームです!!」
俺氏「・・・え?」
某社「検索ニーズのボリュームを調査して、コンテンツ化
するんですよ!!」
俺氏「それって、ふつうにSEOじゃないんですか?」
某社「はい!!新しいSEOなんですよ!!」
_人人人人人人人人人人人人人_
> 新しいSEOなんですよ!! <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
一瞬耳を疑いました・・・とはいえ、SEO視点でのコンテンツという考え方はある意味で正しいと思います。
要は、『集客』を意識しているのか、『関係性の構築』を意識しているのか、どちらを指してコンテンツ・マーケティングと言っているのかが重要なのです。
『集客』という観点と『関係性の構築』という観点の違い
ざっくりと言えば、「リード・ジェネレーション(集客)」向きなのか、「リード・ナーチャリング(関係性の構築)」向きなのか、という分類ができ、それぞれによってコンテンツの作り方やチャネルが異なってきます。(リード・ジェネレーションの場合は外部にサテライトサイトやシェアメディアを立ち上げる事も考えられます。)
以下は、購買ファネルと生涯貢献ファネルにおける、それぞれの立ち位置を解説した内容です。
自社にとっての課題点がどのようなPhaseなのかを知ったうえで、実際に何をするべきなのかを考えて取り組むことをお勧めします。(外部からの売り込みの言いなり、ダメ、ぜったい!!)
リード・ジェネレーションとリード・ナーチャリングで分かれるコンテンツ分類
リード・ジェネレーションが目的なのか、その先のリード・ナーチャリングが目的なのかで活用するコンテンツやコンテンツの役割は変化します。
BtoBの場合、一般的には展示会をベースにリード収集を行い、獲得したリードに対して電話営業を行うことが多いかと思います。しかし、それでは獲得できている情報がすくないため、電話営業からの案件化率は低い傾向になってしまいます。そのため、リード・ジェネレーションしたリードの精査を行い、獲得できている情報量を基に「直接営業リード」と「ナーチャリング対象リード」と区分けを行うことをお勧めします。
BtoC(主に高関与商材)の場合、カタログ請求をゴールに集客をするケースが多くありますが、カタログ請求の内容と請求者の属性情報を基にした顧客セグメント分類を作っているケースは非常に少ないです。カタログ請求の段階の情報を精査し、リードをセグメント分類し管理することで、よりターゲットのニーズにフォーカスしたメール・コミュニケーション施策などが実施しやすくなります。
また、BtoBとBtoC双方で、他社との差別化がしやすいコンテンツとしてぜひ活用したいのが印刷物です。昨今の印刷物は、捨てられず日常的に活用してもらう工夫を施した印刷物も増えるなど、クリエイティブの工夫や内容次第でターゲットとのコミュケーションツールとして非常に大きな役割を担います。
ターゲットの「現在の状態を知り」、打つべき施策を変えるべし!
リード獲得元コンテンツによって、得られる情報量やターゲットの検討プロセスは異なります。そのため、獲得元コンテンツや獲得した情報を基に、ナーチャリング・シナリオを設計することをお勧めします。
ナーチャリング・シナリオでは、対象となるリードの状態を常に管理し、状態に応じて打つ施策を変かさせることが有効な手段ですが、これはリード・マネジメント・ツールの活用が必要となります。
ということで・・・
ざっくり言うと、コンテンツ・マーケティングで重要なのは・・・
・適切なターゲットに対して
・適切なタイミングで
・最適なコンテンツが
・最適な環境(デバイス)へ
・提供できること
です。
この記事の内容はSlideShareにもアップしておりますので、ぜひお役立てください。
コンテンツ・マーケティングを分類してみました。
http://www.slideshare.net/HiroIshimura/ss-39426544
ではでは。
いしむら ひろのぶ